前回のあらすじ
最後に紹介された物件に対して次々に交渉する電池くん。交渉が進むにつれて禍々しいオーラを全身から発する賃貸会社のN島。交渉はいったん終了し、最終局面に向けてN島が1枚の紙を電池くんに差し出す・・・
N島が差し出した紙

この紙に電池くんの名前や住所をかいてもらえますか。
禍々しいオーラを纏ったN島が一枚の紙を差し出してくる。そこには「賃借申込書・入居者届(個人契約用)と書かれている。

まだ、契約するわけではありませんよ。条件が整ってからじゃないと決められません。

これは、大家さんに電池くんのプロフィールを知らせるための申込書です。これを書いたからといって、契約したことにならないので安心してください。書いていただかないと、先ほどの賃借交渉ができません。

(なんか怪しいな~。もう一発確認しといたほうがいいな。)
間違いなく契約書ではないですよね。これを書いたからといって仮申込になって、キャンセルしたときにお金が発生するなんてことはないですよね。

大丈夫です。これはアンケートみたいなものですので。
N島からはまだ禍々しいオーラが出ている。正直言ってかなり怪しい。しかし、これを拒否すれば半日かけたことが無駄になってしまう。部屋自体は悪くないのだし、とりあえず交渉してもらわないと・・・

わかりました。記入するのでちょっと待っていてください。
個人情報を記入していく。ちなみに電池くんは個人情報を教えるのが極端に嫌いで、ツタヤのレンタルカードが作れないほど嫌いなのだ。
記入した紙をN島に渡す。
この時、N島はギラリと光る眼で電池くんの書く内容を一字一句確認していた。
書き終えて渡すと

ありがとうございます。とりあえず、大家さんに聞いてみて夕方には連絡できると思います。今日はありがとうございました。

それでは、よろしくお願いします。
こうして、N島との内見は終了した。時間にして2時間ほどのことだった。
賃貸交渉の概要
N島との内見で交渉した内容を振り返ってみる。
仲介手数料6万5000円 → 半額 3万2500円(確定)
礼金13万円
敷金15万円
鍵交換費用2万円 → 安い業者で付け替え 1万5000円
家賃保証会社費用年間2万円 → 連帯保証人を立てるので0円
火災保険費用年間2万円 → 自分で入るので、年間4000円
清掃代3万円 → 不要 0円
安心パック年間2万5000円 → 不要 0円
計46万円 計33万1500円
交渉が通れば、約13万円安くなり、約33万円が初期費用となる。こんなものかなと思いつつ、夕方のN島からの連絡を待つことにする。

無駄なものを省けば、なんぼかは安くなるんや。今回はどんだけ安くなるかはわからんけど、少しでも安くなるなら、とりあえず交渉してみることは大切や。そのための知識はちょっとネットで検索すれば、いくらでも出てくる。全くの一人暮らししたことが無い人間でも、1時間ネットを見て知識武装すれば、ここまで交渉ができるようになるで。
今回で終了かと思いましたが、話が少し長くなるので、まだ続きます。
次回【一人暮らし初めての方へ】物件選び体験談5 N島最終決戦 電話の攻防

クックック!!
コメント